WDS building

2022年

9戸の賃貸併用住宅です。井桁状に配した構造壁にスラブを差し掛け、住戸は構造壁を跨ぐようにレイアウトしています。非構造壁の内外は、様々な素材や色で仕上げました。オーナーが海外製塗料や壁紙の輸入販売をされていることをきっかけとして、桜上水駅周辺の雑多で活力のある小さな粒が集まる都市の姿の写として考えたものです。全ての住戸は構造壁を挟んで床レベルの異なる2つのスペースにゆるやかに分かれており、「住む」「働く」「商う」をフレキシブルに組み合わせることができる計画です。1階には半店舗的なスペースも設けました。住むためだけではなく、さまざまなプレーヤーが交錯する場を目指し、多様な仕上げや色彩計画を採用したのはこの点も強く意識した結果です。 全体として構造壁の力強さと、それを頼りに多彩な人々や活動が集まる場所をイメージしました。

DATA

所在地 / 東京都
規模構造 / RC造、地上4階
主要用途 / 共同住宅
敷地面積 / 237.472㎡
建築面積 / 142.54㎡
延床面積 / 420.22㎡
構造設計/yAt構造設計事務所 森部康司
施工 / 本間建設
photo by 傍島 利浩