121130 昭和女子大講評会/建築家になろう!

今日は昭和女子大学2年生の講評会でした。課題はキャンパスに併設されている幼稚園の建替え。
建築の仕事と平行して、気がつけば20年以上学生たちの指導をしてきたことになります。建築家を養成することを目的とした意匠教育には、疑問を感じることも多々ありました。だって、教えた学生の何人が建築家になったのでしょうか?
でもたまにはそんな気持ちがパッと晴れることもあります。
素晴らしい才能に出会った時。何度かそういうことがありました。

実は今日の講評会はそれとはかなり違う意味で、気持ちの晴れる思いがしました。突出した作品がある訳ではないのに、どの作品も一つの例外も無く楽しげで生き生きしている。「コルビジュエって誰ですかあ〜?」なんて顔をしながら、模型をザクザクして形を掘起こす。そんなイノセントな彼女たちの作品を見ていたら、「こいつら全員建築家になれる」と真面目に思えて来ました。と同時に、僕たちは建築家養成教育を通じて、そんな能力の芽を摘んでいたのではないか?とも。
教える側が「建築家になろう!」と素直に言えないといけないなあと。恥ずかしながら今日は彼女たちに大切なことを教わったような気がします。〈TAK〉

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