IK邸引渡/オープンハウス

昨日、「IK邸」の引渡を終えました。私たちの面倒なリクエストに応えて頂いた仲野工務店の皆様に感謝いたします。そして、建主のIKさん。本当にありがとうございました。IKさんは「駒田さんの良いと思うようにして下さい」といつも言ってくれました。この言葉、設計者にとって楽なことのように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。むしろこれほどプレッシャーのかかる言葉はない。私たちの良いと思うようにするとは、すなわち、私たちの力がそのまま試されるということですから。
家は建主によって決まる。私たちが常々感じていることです。デザインの多くを任せて頂いたIK邸は、逆説的に聞こえますが、結果的にIKさんの人となりというか、人としての構えが形になったようだと感じました。実はデザインを任せてもらったと思っていたのは大きな間違いで、IKさんに上手に乗せられていただけなのかもしれない。自由であることのプレッシャーは実に心地よく、油断の出来ない環境での仕事は充実したものでした。そこから生まれる、私たちが本質的に表現したいことをIKさんは事前に感受していたのかもしれない。そう考えると、IKさんが私たちに仕事を託してくれた理由が少し分かったような気がします。

オープンハウスには大勢の方に来て頂きました。
ありがとうございました。
皆さんから頂いた言葉を糧に更なる研鑽を積んで行きたいと思います。

4月の初旬には集合住宅のオープンハウスを予定しています。
また本ブログ内でも告知させて頂きますので、そちらもよろしくお願いします。〈TAK〉

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オープンハウスのお知らせ

本ブログでも度々ご紹介してまいりました「IK邸」が竣工を迎えることとなりました。
つきましては、下記の通りオープンハウスを開催致します。

こちらは終了いたしました。

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121120 IK邸上棟しました

IK邸が上棟しました。木造やS造に比べると、かなり地味なRC造の上棟。コンクリートを打設した直後は、型枠を支える支保工という鉄のパイプが内部に林立していて、空間の様子すら分からないこともしばしば。今日は旗の台で賃貸集合住宅の打合せの後、その支保工が外れたタイミングを見計らって代田のIK邸の現場へ。支保工さえ外れてしまえば、逆に空間の輪郭が一気に見えて来るのがRC造。IK邸は構造壁以外に間仕切りの無い構造ですから尚更です。一枚の壁の屈曲が場を生成する「Winding W」「Folded W」で試みてきた手法を初めてRC造に展開、というか、「壁だけがある」という感じが直截に見て取れるRC造にこそ一番相応しい手法だったと感じたところです。〈TAK〉

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