久しぶりに現場

仕事には波があります。今年の前半は設計の仕事が殆どで、ここ数ヶ月現場監理が無いという時期も。となれば、自ずとこれからは監理の仕事が増える。この異常な暑さの中あまり現場へ行かずに済んだのは、まあラッキーではあったのですが、もう少し仕事のバランスが取れたらなあとも思います。
今日は監理の季節到来とばかりに、3カ所の現場を廻ってきました。


まずは保土ヶ谷のリノベーションの現場。こちらは家の片付けがようやく終わったところで、施工は来月終わり頃から。小さな庭を囲んだ、気持ちのよいLDKが出来そうです。


次に向かったのは、旗の台のオーナー住戸付き賃貸集合住宅。いま掘っている地下は、オーナーの住宅と音楽教室が入ります。それぞれの住戸がそれぞれの住人にとって「自分の家」と思える、ちょっとした仕掛けを考えている建物です。


そして戸越銀座に程近い、賃貸集合住宅「alleyway戸越」。遺跡発掘現場ではありません(笑)。根切りが終わっただけの現場がこんなに面白いなんて。。。自分でも驚きました。名前の通り敷地に路地を引込みます。建物は何度か試みてきた「一筆書き」の壁をより大胆に展開して、この界隈の「猥雑さ」に寄り添うようなデザインを考えています。

最後に、旗の台へ向かう途中で、たまたま見つけて寄った中華がとても美味しかったので。こんな偶然があると、1日が幸せに感じます。「くろさわ東京菜」。写真を撮り忘れました。通りからは店があることも分かりませんが、(私たちもたまたま車を止めたら、横にあったという感じでした)大森方面へお越しの際はぜひ。ランチは安いです。〈TAK〉

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「目白の集合住宅」コーポラ募集中


目白でコーポラティブハウスの計画をしています。プロデュースは「balco」や「SLIDE西荻」「co-HINATA」でもお世話になったアーキネット
目白駅から徒歩数分圏内に、こんな緑の豊かな場所があったなんて、ちょっと驚きです。吉村順三記念館のすぐそばで、そこまでは行ったことがあったのですが、その奥にまるで軽井沢のような環境の一画があることは、知りませんでした。整然と区画された敷地に、上品でゆったりとした造りの賃貸戸建て住宅が並びます。徳川家ゆかりの地所で、「徳川ビレッジ」と呼ばれている、いわゆるgated community(実際にゲートはありませんが)なのですが、行ってみて圧倒されるのは、大きな木々が森のように茂っていること。樹齢を考えると、この一帯の環境が数百年スパンで守られて来たことが分かります。

「目白の集合住宅」は東と北で、徳川ビレッジに隣接していて、この森のような環境を、借景として存分に楽しむことが出来ます。しかも、南側は平屋建てが建つだけで、殆ど日差しを遮るものが無い。
ここまで、環境的な条件が揃ってしまうと、建築はその環境を上手に取り込み、可能な限りそれと寄り添うように、造るしかありません。周囲の建物に習い、屋根は切妻が連続するように、少しでも軒を出すように、外部が内部へ溶け込む日本建築のように、などなど、、結果的にオーソドックスでありつつ、独創性も兼ね備えた建築になるのでは、と期待しています。
計画の詳細は、アーキネットのサイトで紹介されていますので、ご興味のある方は会員登録をした上で是非ご覧になってみて下さい。〈TAK〉

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また遊びに行きますね


新建築「住宅特集」6月号に「HAT」が掲載されました。

この住宅は、杉並区の交通公園の目の前にある住宅です。工事中から、交通公園に遊びにくるママやお子さん達の目印となっていて、住所を伝えなくても、たどり着けるという方が、たくさんいらっしゃいました。

ロフトを除き延床20坪の小さな住宅ですが、住まいもご家族の生活は、実にのびのびとしています。テレビ番組の取材でも「こんなにオープンで大丈夫?」とタレントさんにつっこまれていましたが、全く気にせず、楽しんで日々生活していらっしゃいます(笑)。

なかでも、かわいいのが幼稚園に通ってる娘さんで、打合せのころから、私達はすっかりファンになってしまいました。この娘さんが、すくすく成長していく姿を、この家がやさしく包み込んでくれたらと思います。

Iさんご家族のみなさんに感謝しています。また遊びにいきますね!〈YUK〉

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建築技術 13年5月号

「建築技術」5月号に、Column〈建築家の新しい職能に向けて「HOUSE」なき「HOUSE VISION」〉を寄稿しました。先月、東京青海で開催された「HOUSE VISION 2013 TOKYO EXHIBITION」のレポート記事です。〈TAK〉

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balco 竣工しました

先週、「balco」が無事竣工しました。
施工者の皆様には、この場を借りて深く御礼申し上げます。とりわけ、山庄建設の現場監督である岡本さん、ありがとうございました。岡本さんの頑張り無しに、この建物は今の姿にはならなかったと、確信しております。
そして、建主である建設組合の皆様。長い間お世話になりました。これからは、皆さんに「balco」を育てて頂かなくてはなりません。もちろん私たちも協力します。街の僅かな隙間に、緑豊かなオアシスを作って下さい。いつかお隣の庭にも、建物が建つと思います。いまのように、日差しも入らず、新宿の夜景も楽しめなくなるかもしれません。でも、「balco」には、その時のための、大きな窓と縁側のようなバルコニー、そして緑のスロープと蔓の絡まるスクリーンを用意しました。街の僅かな隙間が、豊かな生活を支え、街に潤いをはこぶ。都心に住むということの、一つの形を皆さんと一緒に示して行けたらと思っています。

引渡の後に、ささやかなパーティー。最高に気持ちのよい午後でした。
次の集まりを今から楽しみにしています!〈TAK〉

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