ZETTO
2011年10月01日|住宅|http://komada-archi.info/archives/8
1階がデザインオフィス、2,3階が住宅の小さな建物。この小さな建物は対角線上を斜めに横切る壁でさらに小さな楔形のスペースに区切られています。
楔形のスペースを行き来する度にパースペクティブが反転し、床と壁の色が入れ替わります。床レベルや天井高さもまちまちで、どことして同じ場所はない。なので、モノを一つ置くにしても、その場所をスペースの中でどう捉えるかを常に意識せざるを得ない造りになっています。
空間との対話を常に促す形。人と空間、モノと空間が対話をし、モノと人、人と人、モノとモノが豊かに対話をはじめる。そんな場が出来ることを目指しています。
掲載誌他
[LIVES] Vol.63
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クライマーズハウス
2011年10月01日|住宅|http://komada-archi.info/archives/142
大きなワンルームのようでもあり、小さな場所が集まったようでもある3層の立体空間。山登りが大好きなご家族のために、日々の生活そのものが山登りみたいになる家をつくりました。坂を駆け上がり、谷を渡り、沢を越えて崖に登れば、眼下に広がる思わぬ景色。自分がいた場所が遠くに見える。天気の良い日は木漏れ日とハンモックに揺られ、雨の日は洞窟で一人時間を過ごす。星降る夜は頂のテントで一夜を明かし、家族揃って楽しい夢を。そんなアクティブで元気あふれる4人家族のための家が「クライマーズハウス」です。
掲載誌他
TV朝日 渡辺篤史の「建もの探訪」(2012年12月14日放映)
[MY HOME+]12年 vol.29
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「kap」 壁/スラブ/廃墟
2011年08月29日|TEXT|http://komada-archi.info/archives/493
江戸川区平井駅から程近い住宅地に建つ、全3戸の賃貸集合住宅である。
デザインの対象は壁とスラブにほぼ集中していた。当初は4戸で計画していたため、まず決めたのが建蔽率一杯の間口8.4m奥行き6mの平面を5枚の構造壁で細長く4分割すること。構造壁の隙間に断片化されたスラブを差し挟み、壁を一部抜いて隣り合うスパンを繋げたりしながら、決して広いとは言えないスペースを小さな居場所が立体的に積層する場に作り上げようとした。途中、ファイナンスの問題から4戸が3戸に変更され、全体を4分割することの合理性が失われると思われたが、構造壁はスパンの調整にとどめ、スラブの配置と壁の抜き方を再検討することで住戸数の変更に対応している。この一見場当たり的な設計プロセスをたどるに至った理由は、1つに構造壁が短スパンであることが、110mmというスラブの薄さを可能にしていたこと。そしてもう1つはそもそも全体を4分割する5枚の構造壁が計画に先立って存在していたという感覚を持ってデザインを進めていたことである。コンクリートの壁だけが残った廃墟をリノベーションするような感覚であろうか。スラブの薄さもこの感覚を保つための重要な要素であったと思う。
少し大袈裟に言えば、建築の根源的な部分を掘り起すような建物を造りたいと常に思っている。例えば建築に必要不可欠な壁やスラブの在り方を見直すことで、新しい発見がまだあるのではないか?「綾瀬の集合住宅」や「Y-3」では壁の、「SLIDE西荻」ではスラブの在り方について考えていた。「kap」でも壁とスラブの在り方について1つの提案が出来たのではないかと考えている。
(2011年「新建築」8月号)
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